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弦理論交響曲« Consciousness »

交響曲×5つの会場×多様なコラボレーション
2022年05月~2022年12月
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Koji Hashimoto and Yannick Paget. Everyday is a new beginning. Dir. H. Maeda, © Sajik Kim

N’SO KYOTO2021年に発表される新作は、5つの段階の中で多様なコラボレーションを通し、音響、ビデオインスタレーション、
空間化されたパフォーマンスによって構成されます。

作品の中心にあるのは、物理学の理論を基盤とした新たな音楽言語です。

交響曲における主題
万物は、全ての存在の集合体であり、そこには宇宙のよう無限に広大であるもの含まれる一方で、原子や微粒子など極限に小さなものも含まれます。弦理論は、この世に存在する万物が振動する弦によって構成されて素粒子から成り立つことを示す物理学の理論です。
弦理論交響曲は、私たちが存在する宇宙への疑問を投げかけると共に、宇宙における人間の特異性とそのユニークな繋がりについての探求です。弦理論交響曲« Consciousness » は、繊細な尺度で、宇宙の目に見えない構造、そしてそれを構成する弦にまでたち戻り、この交響曲を私たちの普遍的な現実に根付かせます。

一般的に忠実な交響曲では、作曲家は自身の法則にしたがって楽曲を制作します。本プログラムの交響曲は我々が生きる普遍的な世界を鏡のように反映した、多面的な世界観を表現しています。
アートと音楽による作用が、宇宙に対する私たちの意識をどのように深化させるかを伝えることを志しています。

パフォーマンス概要
弦交響曲 « Consciousness »は、2021年から2022年に京都を中心に関西圏内で行われる5つの公演およびインスタレーションの主題です。アコースティック音楽と電子音楽を組み合わせたパフォーマンスとインスタレーション、空間化された音響、ビデオインスタレーション、そして学術的なコラボレーションを通じて、この没入型で多次元の作品は、聴衆をユニークな音楽体験に導きます。そしてさまざまなアプローチとともに私たちが存在している場所はどんなものなのかを提示します。本プロジェクトでは、物理と音楽の関係性をテーマにした一般向けのレクチャーも開催予定です。
弦理論の音楽言語への変換について

この弦理論の音楽家言語への変換の作業の中で、ヤニック・パジェは Chan-Patonファクターに応じてインターバルを割り当てました Chan-Patonファクター: 弦がどのように結合されるかを決定し、粒子を差別化)。その結果、粒子ごとに3つの和音が割り当てられました。 反粒子も同じ方法で割り当てられ、私たちが太陽のもとで原子を創造するかの如く、原理的な相互作用を音楽的に用いられます。

橋本幸士 と共同制作した最近の作品では、弦の振動の変化、多次元の考慮(弦理論による9次元の空間/時間)などのパラメーターを追加することです。弦理論から純粋な周波数へのデータの転写を行うのと同様、コンピューターで生成された音によって電子音楽のメロディーを作成します。
弦理論交響曲 « Consciousness » a String Theory Symphony
1楽章 相対性 / I. RELATIVITY

日程 / Date : 2022. 5/27. 5/28. 5/29.
開始時間 : 19:30 (19:00開場) / Performance: 19:30 (doors open at 19:00)
会場 / Venue: 京都大学大学院理学研究科付属 花山天文台 / Kwasan Observatory, Kyoto University, Kyoto

https://fb.me/e/1sCyWZrt4

相対性理論、つまり時間と空間の関連性について意識する最初の一歩となるパフォーマンスです。空間化された野外空間で、パーカッション、ヴァイオリン、アコーディオン、クラリネット、電子音楽の5つの楽器を用いたパフォーマンスを行います。
コンピューターで編集されたサウンドレコーディングを使用することで、聴衆は、あるミュージシャンが生み出す音から別のミュージシャンが生み出す音に移動しながら、音の歪みと空間が作る相対的な領域を体験します。

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相対論によれば空間は時空連続体であり、一般相対性理論では、その時空連続体が均質でなく歪んだものになる。つまり、質量が時空間を歪ませることによって、重力が生じると考える
II. Quantum : 量子  (202206月 会場未定

極限まで細分化された物質とその振動を彫刻家・黒川とのコラボレーションにて表現します。
音響彫刻の展覧会を一週間開催し、その間にわたりパフォーマンスを行います。

対談:黒川徹、橋本幸士、ヤニック・パジェ

 コラボレーション : 陶芸家 黒川徹
極限まで細分化された物質とその振動を黒川徹とのコラボレーションで表現。パフォーマンスを伴う、音響彫刻の展覧会。黒川徹は彫刻の制作に尽力し、その中でもとりわけこの数年間、作品に形や寸法との新たな関係をもたらした弦理論に魅力を感じています。プロジェクトの第二パフォーマンスは、彼とヤニック・パジェのコラボレーションです。本パフォーマンスのために、黒川の制作するセラミックのオブシェを基調とした特別な楽器を制作します。
 
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III. Dual Résonance : 二重共鳴 202206月 会場未定)

二重共鳴モデルからの視点を探求する、2つの映像化された映像作品と空間化された音楽によって没入型のインスタレーションを制作。現実と非現実、目に見えるものと見えないもの、相反する2つの物事を同時に体験するインスタレーションです。

対談:アレクサンドル・モベール、映像の出演者、橋本幸士、ヤニック・パジェ
ワークショップ:橋本幸士著の弦理論に関する漫画を参照しながら、ワークショップを開催します。

コラボレーション:アレクサンドル・モベール、橋本幸士、前田英一
橋本幸士と3人のダンサーのコラボレーションによるミュージカル映像を、向かい合う2つのスクリーンにプロジェクションを行います。監督にアレクサンドル・モベール、振り付けに前田英一を迎えます。
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© Alexandre Maubert

IV. Singularity : 場の特異性 (202210月 会場:建仁寺両足院)

物理学の一般法則が適用されないような状況において、私たちはその特異性について考えます。 「自由意志」についてはどうでしょうか、人間は宇宙における特異性と言えるのでしょうか。
両足院にて、ウィリアム・プランクのソロのヴァイオリンコンサートを開催し、伊藤東陵とのコラボレーション作品を発表します。
《(場の)特異性》を知覚することで、その場に身を沈める体験を観客に提供します。
境内のさまざまな場所で音を発生させ、物体ごとに異なる振動と、音の共鳴を具体化することを試みます。

パフォーマンス: 2
対談: 伊藤東陵、橋本幸士、ヤニック・パジェ
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V. Fundamentals interactions : 基本相互作用 (202211月 会場未定)

発表してきた4つの段階、理論について総括的、相互的に表現します。4つの巨大スクリーンと、12の音楽機器を用い、すべての理論を凝縮し、 観客は、音がエレメントや画像として視覚的に変化するのを体験します。

パフォーマンス回数: 2

四つの基本相互作用
重力相互作用 (Gravitation),電磁相互作用 (Electromagnetic)
強い相互作用 (Strong), 弱い相互作用 (Weak)

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